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[hamade.cc]
プロジェクトについて
About [hamade.cc] Project

revised: 2012 / 05 / 25

INFORMATION

このサイトの利用法など

ものつくりの新たな方法論

最近、「ものつくり」が消費者の手に取り戻される動きが加速されつつあります。

「パーソナル・ファブリケーション」と呼ばれるこのような動きは、これまで規模や価格の大きさからなかなか手に入れられなかった3Dプリンタやレーザーカッターなどの産業用機器が圧倒的にダウンサイジングされ、個人でも手の届く価格帯になってきたことが大きな要因といえそうです。
世界的な動向としては、[Fablab—ファブラボ]と呼ばれる組織のネットワークが先鞭を切る形でインターネットでの情報共有を前提とした活発な活動を展開しています。[Fablab]では、設立の条件として以下の機器の導入がうたわれています。

ファブラボ標準機材
・レーザーカッター (Epilogを推奨)
・ペーパーカッター/ビニールカッター (Roland CAMM-1を推奨)
・CNCミリングマシン (Roland Modellaを推奨)
・CNCルーター (Shopbotを推奨)
・電子工作用具一式
・ビデオ会議システム(Polycom)

このような場ではユーザーが持ち込んだデジタルデータを実際の「もの」に加工するサービスが提供されています。例えば、Fablabの流れを汲み、2011年渋谷にオープンしたFabcafeは連日多くの利用者でにぎわっており、「機械によるものつくり」の間にカフェの時間を楽しむ、といった新しい体験が一般のお客さんにも広く受け入れられているようです。

日本で最初のFablab、Fablab鎌倉。秋田から移築された酒蔵をリノベーションした建物の一角が活動拠点となっている。

Do It Yourself から Made by Ourselves へ

そこには「つくること」に対する価値観を共有しよう、という圧倒的にポジティブな意志がみなぎっています。ノウハウやドゥハウを共有しつつ、必要なものを必要な量だけ、自分たちの手でつくりあげる。高度に効率化された社会の中で忘れがちだった、自分の手でつくりあげるという原始的なよろこびを、みんなの力を合わせて再発見しつつ、新たな可能性を模索しよう、ということなのでしょう。

そうした活動のなかでは、世界中に流通している製品のひとつをただ所有するだけではなく、少しばかりアレンジをする様子をみることもできます。大量生産の過程を経てうまれてきた一律に見える「もの」にちょっとしたスパイスを利かせることで、自分らしさがうまく表現されています。

製品がつくられた通りに活用されるだけではなく、積極的に「誤用」してみよう、という姿勢も伺われ、非常に興味深いものとなっています。

このような「ものつくり」についてのオープンな議論の形は、デジタルコンテンツの著作権管理に端を発したクリエイティブ・コモンズの活動にその源が認められます。インターネット以降の時代を生きて行くにあたって、重要な視座を与えていると捉えるべきでしょう。

「Do It Yourself」、日本語で言えば、自分でやってみよう、とでも訳すのでしょうか。日曜大工のスローガンとしてすっかり定着した感があります。最近、Fablabでは、「Do it with others—みんなでやってみよう」、と謳っています。

ここでは、このWebサイト上での取組みとして、もう少し作り手の主体性を表現できる言葉にしたい、ということで、ひとまずは
「Made by ourselves」をテーマにしていこうと考えています。

大量生産品を消費し続けるのか、それとも自分のものは自分でつくる生活を選ぶのか。これらの選択肢からいずれかひとつをとるということは現実的ではありません。目の前にある選択肢はすべて手の中にある。その可能性に感謝したいと思います。

興味があるものはぜひ自作してみてください。

このサイトのご利用にあたって

このWebサイトに掲載されている様々な「もの」はその製作プロセスをオープンにしていきます。

料理のレシピやクラフトの型紙をイメージしてみてください。そういったものには、材料と製作方法が解説されています。
このサイトでも同様に製作物のカタガミ(型紙/テンプレート)や素材/材料についての情報をあわせて公開して行きます。

ひとまずは、文具・雑貨類、プロダクトや家具・照明類をご提案していきます。

公開されている情報に基づき、そのまま製作されるも良し、カタガミ(型紙/テンプレート)や素材/材料をそれぞれの方の創意工夫で読み替えて新たな創作を試みられてもよいかと思います。
ただし、独自の改変による思わぬ事故や作業中のけがなどに関する責任は負いかねます。


カタガミのダウンロード

それぞれの「もの」ページに表示されているリンクをクリックしてカタガミのデータをダウンロードします。カタガミは基本的にPDF形式のファイルでご提供しますので、PDF形式のファイルが読込めるアプリケーションが必要になります。
無償の PDF ビューアが ADOBE 社から提供されています。必要な方は下記のリンク先からダウンロードしてください。
 » ADOBE READER のダウンロード


製作
必要な材料を揃え、カタガミや製作方法などの情報をもとに製作します。

このサイトで提供しているカタガミ(テンプレート)の例

これらのデザイン成果物の扱いについての考え方は、CreativeCommonsのフレームワークに多くを依っています。
ライセンスの詳細については、こちらをご参照ください。

また、ご自分での製作が難しく、製作済みの「もの」を手に入れたい方には完成品をご提供して行く予定です。

商用利用のご要望がある場合は、別途ご連絡ください。

お問い合わせ

お問い合わせはこちらまで。

info[a]hamanakadesignstudio.jp("[a]"は"@"に置き換えてください。)